幸い、一命をとりとめたが左半身麻痺という重い障害を患った。和太鼓を叩けない、もう駄目だと思ったが、友人から「片手でも音楽はできる、感動させるコトだってできる!」と励まされ、「何かできることがあればいい」とリハビリを経て活動を再開した。
復帰後の活動 [植村さんご提供]
植村さんの考え方は、この過酷な状況下でも変わらない。自分が想い描いたこと、夢を信じ行動につなげている。「そんなこと馬鹿げている」とあきらめるのではなく、「どうしたら出来るのか」を考え、行動し、時には失敗をしてもそれを糧として挑戦し続けている。
アウターネットワーク創刊号の写真(メンバーカード) [植村さんご提供]
「月額1万円でパソコン教室や英会話、エステまで、何度でも受けられたらどうですか」そんな夢のようなサービスを、現に可能としている。「全ての答えは、とても身近なところにあると思っています。自然の摂理に目を向けるんです」多くの会員が地元でサービスを低額で受けることで、人・もの・お金がグルグルと循環し、このサービスの受給者(市民)・提供者(商店)が満足を得られている。言葉では簡単だが、「現実には多くの問題を抱え、ひとつひとつを親身にケアしてきたことで、ここまで継続している」という。
「僕にも、誰しも多かれ少なかれ郷土愛はあります。地域を元気にしてあげたいのもありますが、それは経済的な側面だけでないという認識も大切です」とも付け加えた。根本的な問題として、地域での助け合いや、その様な機会を得られる"つながり"の場、つまり人と人とのつながりを創出し、活用することを意識することで、結果的に活気がわいてくるという。
全国から、この話を聞きつけた人がノウハウを学び実践したがうまくいっている例は少ないのが現実である。「多くの人とのつながり、信頼関係、そして惜しみない手間を覚悟して、情熱を絶やさないと、とても出来ない」一人の夢からはじめた試みは、今現実となり継続している。その背景にある、計り知れない情熱が成せるものであった。